聖書の秋の祭りの最後は、
仮庵の祭り(かりいおの祭り)スコット( סוכות )です
スコットとはスカ(仮庵)の複数形。
仮庵(スカ)とは農作物などの見張りや収穫、保管するための仮小屋のことです。
春の過越しの祭り(ペサハ)や七週の祭り(
神様が、荒野での生活の意味を忘れない様にと命じられた主の例祭です。
現代イスラエル 🇮🇱 でも、庭先やベランダに仮小屋を立てて、祭り期間の1週間 生活したり、友人や親族を招いて共に食事をする等のお祝いをします。
大贖罪日の後のご褒美?楽しそうなお祭り期間です。😁
仮庵で画像検索をすると現代イスラエルの仮庵が、色々と見ることが出来ます。
仮庵の様子
祭りの期間は大贖罪日の5日後、第七の月(ティシュレーの月)の15日からの7日間
今年2020年のスコットは、10/2日没~9日没までです
ユダヤ暦は日没から1日が始まる太陰暦なので西暦では、日付が毎年変わる移動祝日です。
イエス様と仮庵の祭り
最近の聖書研究では、イエス様の誕生はクリスマスの時期では無く、仮庵の祭りの時期だったと言われます。
従兄弟のバプテスマのヨハネが半年前に生まれた事、ヨハネの父ザカリヤが、アビヤ組の祭司だった事がその根拠となってます。(詳しい説明は割愛します)
仮庵でお生まれ、過越で十字架、初穂で復活...意味深
イエス様は命を狙われていた時でも、お忍びで仮庵の祭り(主の例祭)を守る為に出掛けて行かれました。(イエス様は律法を完全に守られた唯一のお方です)
ヨハネ7:2~11
仮庵の祭りと生きた水の川
仮庵の祭りの時期は乾季の終わり頃で、イエス様の『渇いている人はだれでも、わたしのところに来て飲みなさい。』と言う言葉は、祭りの2日目の夕方に行われる『ベート・ハショエヴァ』の神殿から水が流れ出る様子を連想させるメッセージでした。
『ベート・ハショエヴァ』は、シロアムの池から汲んだ水をエルサレム神殿まで運び、祭壇に注ぐ儀式で、神殿まで水を運ぶ時に歌われた歌が、フォークダンスで有名な曲『マイムマイム』の元になっています。
『マイムマイム』の歌詞は、イザヤ書12章『救いの泉から水を汲む。』の引用です。
まさしく、救いの水、ヨハネ7章の命に至る水です。
流れ出る川(水)の描写は、その他に
エゼキエル47:1 のエゼキエルが大贖罪日に見た幻の『新しい神殿』から
黙示録22:1 の『新天新地の神殿』からも、流れ出ています。
これらは、創世記2:11 の『エデンの園』に流れていた川の回復だと言われています。
エゼキエル47:1
彼はわたしを神殿の入り口に連れ戻した。すると見よ、水が神殿の敷居の下から湧き上がって、東の方へ流れていた。神殿の正面は東に向いていた。水は祭壇の南側から出て神殿の南壁の下を流れていた。
黙示録22:1
天使はまた、神と小羊の玉座から流れ出て、水晶のように輝く命の水の川をわたしに見せた。
創世記2:10
エデンから一つの川が流れ出ていた。園を潤し、そこで分かれて、四つの川となっていた。
イエス様はヨハネ7章と同じ話を先に、4章でサマリヤ人の女性に話されています。
ヨハネ4:13~14
イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでもまた渇く。しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」
仮庵の祭りが持つ預言的意味
この仮庵の祭り(スコット)が持つ、預言的意味にも幾つかの解釈があります。
約束の地(カナンの地)に入るまでの期間の事ですから、(千年王国を認めない聖書解釈では)現代の事とも取れますし、永遠の新天新地(約束の地)に入る迄の千年王国の事と考える事も出来ます。
いろんな解釈が有りますが、何れの可能性も有り得ると思います。
オジさん個人的には、次の様に考えます。
- 約束の地(カナン)に入る前の天幕生活を思う祭り
- 祭りの8日目にきよめの集会が行われる
- 完全数7の次に来る8という数字は、永遠を示唆する数字∞
- イエス様が8日目に生きた水が流れ出る事を話された
- 生きた水が流れる川は、エデンの園の回復
- エデンの園の回復は約束の地(新天新地)
なので、新天新地(約束の永遠の御国)に入る事も含んだ、それまでの仮住まいの『千年王国』の預言的意味を持つ。
但し、永遠の御国(新天新地)は、神様のご計画の完成です。
なので、ご計画の完成を示唆するのは『仮庵の祭り』では無く『ヨベルの年』だと考えています。(以上、個人的解釈ですw)
『ヨベルの年』については後日記事にしたいと思います。
まとめ
仮庵の祭りの預言的意味には、立場によって色々有りますが、福音の要である聖霊の内住 永遠の命に至る水と大きな関係がある事を無視できない気がします。
イエスは、御自分を信じる人々が受けようとしている“霊”について言われたのである。
ヨハネ7:39
いずれにせよ仮庵の祭りに限らず、神様の命じられた秋の大例祭、春の大例祭が、離散し国を失っても尚、ユダヤ人達によって今日まで守られてきた事の意味は大きいと思います。
イエス様は命の危険があっても、律法に書かれた主の例祭を守られました。
イエス様によって接ぎ木された、同じ神の家族、神の民である私達も 主の例祭をもっと意識する必要があるのでは...
と最近つよく感じているオジさんです。
一人用テントでも買って、リビングに据えて1週間、生活してみようかな...w
今年2020年のスコットは、10/2日没~9日没まで
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