クリおじさんの迷える聖書勉強

クリスチャンおじさんのブログです。 独学による聖書の学びや、信仰生活のアレコレ

聖書の秋祭り(大贖罪日)

イスラエルの秋の祭り大贖罪日(ヨム・キプール)の学びの分かち合いです。

ちょうど今の時期、イスラエルの新年(前記事のラッパの祭り)から大贖罪日(ヨム・キプール)までの10日間は「反省の10日間」と呼ばれ、神様に対して自分の行いを悔い改める10日間です。

悔い改めて迎える贖罪(犠牲や代償を捧げて罪をあがなうこと)の日ですから、お祭りと言うよりも記念日と言った方が良いかも知れません。

 

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大贖罪日(ヨム・キプール)は、ユダヤ教7番目の月「ティシュレーの月の9日目の日没から翌日の日没まで(10日目)の約1日間です。

今年(2020)の大贖罪日(ヨム・キプール)は、9/27の日没から28日の日没の間です

ユダヤ暦太陰暦なので、この祭日は西暦での日付が毎年変わる移動祝日となります。

 

「ティシュレーの月(9,10月頃)」はバビロン捕囚から帰還後「ニサンの月(3,4月頃)」に代わりイスラエルの一年の初まりの月になりました。

バビロンに捕囚された預言者エゼキエルが、新しく造られる神殿の幻を神様から見せられたのは、このティシュレーの月の10日目大贖罪日 ヨム・キプール)の出来事です。

エゼキエル 40 : 1

我々が捕囚になってから二十五年、都が破壊されてから十四年目、その年の初めの月の十日、まさにその日に、主の手がわたしに臨み、わたしをそこへ連れて行った。

 

大贖罪日(ヨム・キプール)は聖書のレビ記の中で、神様が直々に命じられた日(主の例祭)のひとつです。

大贖罪日 レビ記 23:26~32

主はモーセに仰せになった。
第七の月の十日は贖罪日である。聖なる集会を開きなさい。
あなたたちは苦行をし、燃やして主にささげる献げ物を携えなさい。
この日にはいかなる仕事もしてはならない。
この日は贖罪日であり、あなたたちの神、主の御前においてあなたたちのために罪の贖いの儀式を行う日である。
この日に苦行をしない者は皆、民の中から断たれる。
また、この日に仕事をする者はだれであれ、わたしはその者を民の中から滅ぼす。
あなたたちは、いかなる仕事もしてはならない。これはあなたたちがどこに住もうとも、代々にわたって守るべき不変の定めである。 
この日はあなたたちの最も厳かな安息日であり、あなたたちは苦行をせねばならない。この月の九日の夕暮れから翌日の夕暮れまでを安息日として安息しなさい。

 

レビ記 23:27は、別の訳(口語訳)では

特にその七月の十日は贖罪の日である。

と、特にと強調して訳されています。

現在でも大贖罪日(ヨム・キプール)は、ユダヤ教徒に限らず、世俗的なユダヤ人も含む殆どのユダヤ人が特別な日と考えているそうです。

イスラエルの元旦(ロシュ・ハッシャナ)から10日間は「反省の10日間」と呼ばれ、神様に対して自分の行いを悔い改め、気分を一新に新しい年に入ります。

 

レビ記23章で神様は、10日目に苦行をする様に命じられました。

あなたたちは苦行をし、燃やして主にささげる献げ物を携えなさい。

10日目の大贖罪日(ヨム・キプール)が始まる日没前に食事をした後は、翌日の夕食まで、食事と水分を絶つ断食を行います。

(この断食は、9歳以下の子供と、妊娠中 授乳中の女性や病気療養中の人はしなくてもよいそうです。)

また神様は、この日にはいかなる仕事もしてはならない。と命じられました。

この日🇮🇱 イスラエルでは、全ビジネス・お店はお休み、公共交通機関も完全に停止。空港も閉鎖されます、大贖罪日(ヨム・キプール)の間(24時間)はイスラエルへの発着便は一切なくイスラエルのテレビ放送・ラジオ放送も丸一日ストップするそうです。

参照サイト 地球の歩き方 イスラエル/テルアビブ特派員ブログ

tokuhain.arukikata.co.jp

 

大贖罪日(ヨム・キプール)は、翌日の日没に吹かれる角笛(ラッパ)の音を持って終わりを告げます。

過去記事で触れた、イエス様の再臨の際に吹かれるラッパ(マタイ24:30) は、この大贖罪日の終わりのラッパかも知れません。

 

大贖罪日(ヨム・キプール)は、どんな預言的意味を持っているの?

ある人は「患難時代に取り残される人達の苦難」ある人は「患難時代におけるユダヤ人の民族的悔い改め」またある人は「イエス様の再臨までの日々の苦難(現在)」と考えます。

ユダヤ人と私たち(異邦人)は同じひとつの『神の民』『神の家族』と考えるオジさんは、苦行『全ての人が体験する患難(患難時代)』を通しての贖罪『人々の悔い改めの日』を示唆する日ではないだろうかと考えています。

あくまで個人的解釈です。

『神の裁き(最後の審判)』を含むのか、最後の審判は次の祭り(スコット)に含むのか現在学び中です。

 

従って、あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり使徒預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリスト・イエス御自身でありキリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主における聖なる神殿となります。 

エフェソ2:19

 

あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。

洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。 

そこではもはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。

ガラテヤ3:26~28

 

特にその七月の十日は贖罪の日である。レビ記 23:27(口語訳)

神様が『特に』と言われた大贖罪日(ヨム・キプール)

宗教熱心で無い世俗的ユダヤ人さえも断食する日
神様が直々に命じられ、イエス様や弟子達も守っていた日
 
今年は、オジさんも断食に挑戦して見ようと思います。
水まで断つのは、ちょっと厳しいですが...(^_^;)
 
今年2020年の大贖罪日(ヨム・キプール)は
9/27日没~28日没まで です
 
 
特に明記ない場合、聖書引用は新共同訳聖書からになります。

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付記
ヨベルの年

神様は、週の7日目安息日で聖なる日とする様に命じられました、月の7番目「ティシュレーの月」も聖なる月だとされました。同様にの7番目も聖なる安息の年とされました。

さらに、7年の7倍、49年に一度やってくる新年50年目「ヨベルの年」と呼ばれる聖なる年とされました。

ヨベルの年は、49年に一度の全ての負債がチャラにされ、全ての民の解放が宣言される年でもあります。

このヨベルの年に入る時の大贖罪日(ヨム・キプール)の日には、例年の大贖罪日と異なる預言的意味がありそうですが、それは別の機会にしたいと思います。

 

ヨベルの年

レビ記25章8〜17 抜粋

 七年目には全き安息を土地に与えねばならない。これは主のための安息である。畑に種を蒔いてはならない。
 
...中略
土地に全き安息を与えねばならない。
 
...中略
あなたは安息の年を七回、すなわち七年を七度数えなさい。
七を七倍した年は四十九年である。 
その年の第七の月の十日の贖罪日に、
雄羊の角笛を鳴り響かせる
あなたたちは国中に角笛を吹き鳴らして、この五十年目の年を聖別し、全住民に解放の宣言をする。
それが、ヨベルの年である。
 
...中略
ヨベルの年には、おのおのその所有地の返却を受ける。 
相手に損害を与えてはならない。
あなたの神を畏れなさい。
わたしはあなたたちの神、主だからである。