クリおじさんの迷える聖書勉強

クリスチャンおじさんのブログです。 独学による聖書の学びや、信仰生活のアレコレ

イースターは異教の祭り?HE IS RISEN

2024年の3/31は、イエス・キリストが十字架の死より3日目に蘇った事を記念する日クリスチャンにとって大切な日イースター(復活祭)です。

主イエス様が、我が罪のために十字架の苦しみを経て死から復活された事を思い起こし感謝と喜びの礼拝を捧げます。

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イースターと言う呼び方

イースターと言う言葉が世間でも聞かれ、街中のディスプレイにカラフルな卵やウサギの飾り付けが見られるようになった近年
クリスチャンの中にはイースターの起源が古代異教徒の春分の祭りにあるという事で、イースターを祝うことに『偶像崇拝では?』との疑問の声を上げる方もいるような…。
確かにイースター(Easter)の語源はゲルマン神話の春の女神「エオストレ(Eostre)」に由来します。

[古代バビロンの女神イシュタル説もあるようですがバビロニア語のイシュタル(Ishtar)は、ヘブライ語のアシュテロト(地名?申1:4)で言語系統的には別の系統になるようです〕


どうもキリスト教がゲルマン民族に伝えられる中で、死と復活とを記念する祭りが異教の春分祭と融合して春の女神エオストレ(Eostre)由来のイースター(Easter)と呼ばれるようになったとか
ですがエオストレ(Eostre)を由来とする国は英語圏の国(Easter)やドイツ語(Ostern)など一部の国で、欧州の多くの国では復活祭の事をヘブライ語のペサハ ( פֶּסַח, pesach) を語源に持つパスカ(pascha)と呼んでいるそうです。
ギリシア語でパスカ(pascha)ギリシャ正教会、ロシア正教会、日本正教会、ロシア語ではパスハ(Пасха)カトリック教会でもラテン系の国ではパスカ(Pascha)イタリア語、スペイン語ではパスクワ(Pasqua,Pascua)と呼ぶのが一般的だとか。

日本語では復活祭 復活節ですね


語源となるヘブライ語のペサハ ( פֶּסַח, pesach) は【過ぎ越しの祭り】という意味で、イエス様が復活した日がユダヤ教のまつり過ぎ越しの祭りの頃だった為に【復活祭】=【過ぎ越しの祭りパスカと呼んだのでしょう。


イースターと言う呼び方に関しては考える必要もあるかもしれませんが(日本人なら復活祭で良いじゃんw)イエス様の復活の意味を憶え、喜び、記念する事を止める必要性は無いと思うオジさんです。

『復活を祝うのを止めよう』と言うと、何か別の者👿のささやきにも聞こえます…
『イースターを祝うのを止めよう』と言うだけではなく解決案の提案もして欲しいですね。

 

呼び方云々よりも オジさんはイエス様の復活の日は日曜日ではなく初穂の祭りの日であると考える事が大切だと主張します。

(イエス様の時代に曜日はありませんでしたが 必然的に初穂の祭りは日曜日になります)

 

初穂の祭りって何って方はこちらの記事

イースターと初穂の祭り

イースターは、春分の日(グレゴリオ暦の3月21日)の後、最初の満月🌕の次の日曜日に祝われますが

初穂の祭りはパスカの語源となったペサハ(過ぎ越しの祭り)後最初の安息日の翌日に祝われます。(種なしパンの祭り期間中の安息日の翌日)
過ぎ越しの祭り(ペサハ)は春分の日後 最初の新月🌑から14日目(ニサンの月の14日)に祝われます。
新月🌑から15日目は満月(十五夜)🌕ですから
初穂の祭りは春分の日の後、最初の新月🌑の次の満月🌕の次の日曜日(安息日の翌日)に祝われます。言い方を変えると

ニサンの月最初の🌕(十五夜)の次の安息日(土曜日)の翌日(日曜日)に祝われます。

過去数年間は、イースターと初穂の祭りは奇しくも同じ日曜日でしたが今年はひと月近くずれています。


今年AM5784(2024)のスケジュールは以下の通りです。
イースター【復活の日?】3月31日 日曜日)
過ぎ越しの祭り【最後の晩餐】4月22日日没
種なしパンの祭り 4月23日日没から29日日没まで
初穂の祭り【復活の日】4月28日 日曜日(27日の日没から)

 

『あなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。』と言われた神様が、奴隷の家から導き出されたことを忘れないために記念して祝うように命じられた過ぎ越しの祭りの日
【罪の奴隷から導き出す新しい契約の為にこれから起こること】を忘れないために記念して行うように命じた最後の晩餐
そして、『傷のない一歳の雄羊を焼き尽くす献げ物として主にささげる』ように命じられた初穂の祭りの日に『死から蘇る者の初穂』として復活されたこと

大昔 過ぎ越しから50日目に神の民に律法が与えられたようにイエス様の時代の初穂の祭りから50日目に神の子らに聖霊が与えられたこと等 に深い関係と意味を感じるオジさんです。

 

初穂の祭りも祝おう

もしイースターを祝う事に疑問を感じられる方は、初穂の祭りの日にイエス様の復活の意味を憶え、喜び、記念されてはいかがでしょうか。
普通にイースターを祝う方も、イエス様の復活を特別喜ぶ日がもう1日ある!2倍オトク‼と喜んでみるのもアリでは。。。

とオススメするオジさんです。

 

関連聖句

キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました
1コリント15:20

ただ、一人一人にそれぞれ順序があります。最初にキリスト(別訳/初穂であるキリスト)、次いで、キリストが来られるときに、キリストに属している人たち、 次いで、世の終わりが来ます。  1コリント15:23


復活祭(イースター)は聖書に登場しませんが、初穂の祭りは聖書に書かれています。

この初穂の祭りも、「過越の祭り」と同じ、神様が命じられた主の例祭です。


主はモーセに仰せになった。イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。
わたしが与える土地に入って穀物を収穫したならば、あなたたちは初穂を祭司のもとに携えなさい。 祭司は、それを主に受け入れられるよう御前に差し出す。祭司は安息日の翌日にそれを差し出さねばならない。 この初穂を差し出す日には、傷のない一歳の雄羊を焼き尽くす献げ物として主にささげる。 レビ記23:9〜12

 

補足

因みに
初代教会ではニサンの月の14日や春分の日頃の日曜日など、教会によって異なる日に復活祭(パスカ)が祝われていたようです。
東方正教会を除く殆どの教会で復活祭を同じ日曜日に祝うことになったのは、325年の第1ニカイア公会の決議からですと。
(グレゴリオ暦の春分3月21日の後の、最初の満月の次の日曜日:2024は3月31日)
(東方正教会ではユリウス暦の3月21日を春分とする為:2024は5月5日)

参照

 

現在のユダヤ教で初穂の祭りオメル(麦の束)を数える祭りとして過ぎ越しの祭り(ニサンの月の14日)から50日を数える形で残っているようです。

イースターと初穂の祭りの日がずれるってことは 聖霊降臨(ペンテコステ)もずれてるってことでもあるんだなぁ…

おまけ

オメルを数える祭りの時に捧げられる祈り

み言葉により私たちを聖別し

オメルを数えるように命じられた

世界の支配者である私たちの神

主は ほむべきかな

"ברוך ה' אלוקינו מושל העולם אשר קידשנו בדבר ה' וציוונו לספור את העומר."

 
 合わせて以下の記事もお読み下さい
受難週の記事

神様の人類救済計画の記事

 新しい契約の日、過ぎ越しの祭りの記事

ペンテコステの記事

 

※ 聖書引用は、特別明記していない場合は「新共同訳」を使用しています。

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