クリおじさんの迷える聖書勉強

クリスチャンおじさんのブログです。 独学による聖書の学びや、信仰生活のアレコレ

受難週と聖書の春の祭り

2021年(AM5781)版の受難週と春の祭りの記事です。

昨年の記事に誤解を招く部分がありましたので修正しての記事になります。

まだまだ、理解の足りないオジさんです。

 

イスラエルでは、本日(昨日の日没)より過ぎ越しの祭りの期間に入りました。 

キリスト教では、本日の棕櫚の主日から四旬節の最後の週、受難週に入りました。

2021年の受難週は、3月28日(日曜)から4月3日(土曜)です。

今年のイースター(復活祭)は4月4日(日曜)

受難週とは、イエス様が十字架に掛けられる直前の日々を思い起こすイースター直前までの1週間のことです。

個々の日程の呼び方は教派によって異なりますが、多くのクリスチャン(キリスト教徒)はこの期間、断食をしたり自分の好きなもの何か(酒、ネットなど)を断って、イエス様の苦しみを思い起こしながら日々を過ごします。

四旬節/レント』と言って、イエス様が荒野で40日間過ごされた事を覚えて、40日前から断食などを行う教派や教会も有ります。

 

受難週(キリスト教2012

受難の一週間

3/28日曜を棕櫚の主日と言います。(聖枝祭)

エス様がロバに乗ってエルサレムに入城する時に民衆が棕櫚(シュロ)の枝を通りに敷いたのを記念してこう呼びます。

4/1木曜日を洗足木曜日と言います。(聖大木曜日)

エス様が、弟子たちの足を洗われた日を記念しています。

最後の晩餐が行われたのは、木曜日夕方の出来事です。

4/2金曜日は受難日と呼びます聖大金曜日

私たちの為に、十字架に掛けられた日です。

午後3時頃に息を引取られたと言われ、日没までには墓に葬られました。

4/4日曜日 受難週が明けて、最初の日曜日が復活祭 

エス様の復活を記念するイースターです。

 

エス様が十字架に架かられた1週間。

この受難週は、聖書の記述から当時ユダヤ例大祭 過越の祭の期間中に起きた出来事であった事がわかります。

  

聖書の祭り(過越の祭り他)2021

ユダヤ暦では、3~4月頃(ニサンの月)が一年の初めの月(お正月?)になります。太陰暦ですので、祭りの日程は毎年日にちが変わります。2021年の過越の祭り近辺の日程は以下のスケジュールになります。

ユダヤ歴には曜日と言う考えが有りません。エス様受難当時の出来事は現代で言うと何曜日だったと言う考え方をします。

 

ヨム・ハアリーヤ 

3/23 火曜(3/22日没後?)  ユダヤ暦ニサンの月の9日(10日目?)に祝われる。ヨシュア率いるユダヤ人のカナンの地(イスラエル)入場を記念する日

エス様がエルサレム神殿に入城されたは、このヨム・ハアリーヤの日だと思われます。(ヨハネ12章参照)

キリスト教では3月28日日曜エス様のエルサレム入城を記念する棕櫚の主日(パームサンデー)になります。

  

ぺサハ 

3/28  日曜日(3/27日没後)  過越祭 初日 ユダヤ暦ニサンの月の14日の日没

神様が鴨居に羊の血を塗ったユダヤ人の家を通り過ぎ、エジプトだけに裁きが下った事を記念する日

エス様が弟子達の足を洗い、最後の晩餐を行い、ゲッセマネで祈られたのは、祭りの初日から過ぎ越しの夜にかけての事で、安息日の2日前から日没、その夜中(木曜から金曜)にかけての事でした。

キリスト教では4月1日木曜日洗足木曜日(聖大木曜日)

4月2日金曜日受難日となります(聖大金曜日

 

 

ハグ・ハンマッツォート

3/28日没後〜4/3日没まで 種無しパンの祭(除酵祭)

エジプトの地からモーセの先導で脱出する際、大急ぎでパンを焼く為に酵母を入れずにパンを焼いたことを思い出し神様による出エジプトを記念している。ユダヤ暦ニサンの月の15日目の日没から1週間祝われる。

聖書は書き手によっては、過越祭種無しパンの祭をまとめて過ぎ越の祭りと書く場合もあるからややこしいです。

エス様は、過ぎ越祭の期間中の安息日前日に十字架にかけられ、安息日前に墓に葬られました。

安息日の前日は現代の曜日で考えると、木曜日の夕方(日没)から金曜日の夕方(日没)までになりますので、十字架刑の日(受難日)は、日が明けて金曜日の午前中が裁判、十字架刑と息を引き取ったのが午後、日没前(安息日前)には墓に葬られた。と考えられますが...

キリスト教では4月2日金曜日受難日聖大金曜日)となっています。

 

ヨム・ハ・ビクリーム

4/4  日曜日(4/3日没後) 初穂の祭り

レビ記23:9~14に書かれている過越の祭りの期間中の安息日の翌日に祝われる祭り。

エス様は、過越の祭りの期間中の安息日が終わった週の初めの明け方には復活されました。週の初め安息日の翌日)は土曜日の日没から日曜日の日没です。

ですから週の初めの明け方とは日曜日の朝のことになります。

キリスト教の礼拝が日曜日の朝に行うところが多のもそんな理由です。

毎年、他の行事のタイミング(曜日)は、ユダヤ教キリスト教ではでは異なりますが、初穂の祭りと復活祭(イースター)は同じ、安息日の翌日(日曜日)です。

 

2021年(AM5781)の

復活祭 イースター

初穂の祭りヨム・ハ・ビクリーム

は、4月4日安息日の翌日(日曜日)です。

 

現代西洋の暦で生活している私たちの感覚からすると「あれ?『 3日目に蘇られた』って言うけど、土日の2日じゃね?」となりますね。

ユダヤ暦では、夕方から1日が始まるので、私たちの感覚の半日も1日と数え、3日間に渡る出来事になるのですが、ややこしいですね!

 ※ ユダヤ行事の曜日は、毎年違うのでイエス様受難当時の目安とお考え下さい。

 

エス様のエルサレム入城からの受難週、復活までの出来事を4つの共観福音書で読み比べて見るのも面白いですよ。

マタイ21:1~、マルコ11:1~、ルカ19:28~、ヨハネ12:1~

 

その他の説

最近の学びのなかで、水曜日十字架刑説と言うのがある事を知りました。

その理由を簡単に言うと、聖書書かれているのは「安息日の前日」という記述だけ。毎週7日目(土曜日)が安息日なのですが、聖書では祭りの初日や最終日なども安息日に命じられている事があるのです。

つまり、過越祭初日(安息日/木曜日)の前日とも考えられると言う事らしです。

他にも木曜説もあるらしいです....やれやれ

ユダヤ行事の曜日は、毎年違うのでイエス様受難当時の目安とお考え下さい。

 

オジさんは、復活は初穂の祭りの日であるべきだと考えますので、初穂の祭り前日の安息日の前日(つまり金曜日)だと考えます。

(祭り初日の翌日ではなくて、祭り期間中の安息日の翌日が初穂の祭り)

詳しくは

  

昨年の反省

昨年の記事は、過ぎ越しの祭りを基準に、祭りの初日、翌日と言う書き方をしましたが、過ぎ越しの祭り期間中の安息日を基準に考えるようにしないと、年度によっては、最後の晩餐から十字架、十字架から復活の間に余計な日にちが入ってしまう場合がある事に気付きました。

最後の晩餐は、安息日の2日前で、祭りの最初の日でしたが、今年の祭りの初日は3月27日です。

安息日の翌日、復活祭(初穂の祭り)を基準に考えると、最後の晩餐は4月1日木曜日になり6日間のズレが出来てしまいます。

ですので今回は、安息日を起点に考えて記事を書きました。

まだまだ勉強中です(^_^;)

 

 

ユダヤ教キリスト教

2年前の2019年は、過越の初日と洗足木曜日、ユダヤ教キリスト教のスケジュールが一致する稀な年でした。

主の再臨も、ひょっとすると2019年のようにユダヤ教キリスト教の日程が一致する年かも知れませんね。

 

エス様をキリスト(救い主のギリシャ)と信じるキリスト教

クリスチャン

エス様をメシア(救い主のヘブライ語)と信じていたユダヤ教徒(初代教会時代の信者)

メシアニックジューメシアニックジュダ(メシアニックユダヤ

どちらも、エス様を救い主と信じる神の民です。

受難週」「過越の祭」どちらの行事も神の業を思い起こし、共に住まわれる様になられた神に感謝する祭典です。

神の家族として何を祝うべきか

聖書には、キリストの誕生(クリスマス)や復活(イースター)を祝うようには命じられていませんが、過越の祭りは、祝うようには命じている事をご存知でしょうか?

神様は、過越の祭りを祝う度(過ぎ越しの食事の度)に出エジプトの出来事を思い出すよう、神の民ユダヤ人)に命じられました。

エス様は、過越の食事の度聖餐式の度)に、(間も無く)ご自分が十字架に掛けられる意味を思い出すよう、弟子たち(神の民)に命じられました。

近年、イースターは悪魔の策略による、「異教の神への礼拝に、キリストの復活記念を迎合させた悪魔崇拝の行事」だと言われています。調べてみると確かにそのような歴史的背景もあるようです。しかし、長年に渡りキリスト教徒たちが、イースター救い主の業を思い起こし、その事を喜ぶ日としていた事実と、今日まで神様が、それを良し(容認)とされていたのも現実です。

神の民(家族)として何を記念し、どの様に祝うべきか...通っている教会や群の「秩序を乱す事を、神様は望まれない。」と言う事を心に留めた上で、神様に問うているオジさんです。

 

近年、企業戦略によりイースター知名度が、良くも悪くも日本でも盛り上がって参りました、一人のクリスチャンとしては、眉間にシワをよせているとこですが、僅か一人でも「イースターって何ぞや?」からキリストの福音に出会う方が起こされるように祈るべきでは?とも思わされています。我らの神は、全てを益とされるお方なのですから...。

出エジプト12:12〜

わたしは主である。 あなたたちのいる家に塗った血は、あなたたちのしるしとなる。血を見たならば、わたしはあなたたちを過ぎ越す。わたしがエジプトの国を撃つとき、滅ぼす者の災いはあなたたちに及ばない。 この日は、あなたたちにとって記念すべき日となる。あなたたちは、この日を主の祭りとして祝い、代々にわたって守るべき不変の定めとして祝わねばならない

 

エス様が十字架で血を流されてから、2000年以上たったコロナ禍中の今年も、イスラエルでは過越の祭りが祝われています。

 

 

※ 聖書引用は、特別明記していない場合は「新共同訳」を使用しています。

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