今回は、聖書でみるイスラエルの秋の祭り
ラッパの祭り(ヨーム・テルーアー)を、拙い知識からご紹介させて頂きます。
簡単に言うとユダヤ教のお正月ですが、現代イスラエルではロシュ・ハッシャナと云う呼び方が一般的な様です。
あれ?ユダヤ教で新年は「ニサンの月」(西暦の3月4月頃)では?
🇮🇱 イスラエルは、政治暦と宗教暦の2つの暦を用いる国です。
日本の西暦と皇暦の様なものでしょうか。
聖書で神様の命じられた新年は「ニサンの月」過越の祭りの頃ですが、バビロン捕囚から帰還後は、(政治的理由から?)「ニサンの月」から7ヶ月後の「ティシュレーの月」が「新年」となりました。
月の満ち欠けを基準にする太陰暦ですから「ティシュレーの月」の最初の新月🌑 から新しい年が始まる事になります。
2020年は、今月9/18の日没から新年が始まります。
太陰暦なので、西暦での日付が毎年変わる移動祝日となります。
「ティシュレーの月」を新年とするのが政治暦
「ニサンの月」を新年とするのが宗教暦
🇮🇱 イスラエルでは、西暦の1月1日は、ただの1月1日、普通の日です。
カレンダーや、スケジュール帳も政治暦のロシュ・ハッシャナを基準としてるそうです。
人間の暦は時の権力によって変わりますが、神様にとって一年の初めの日は、今日も変わらずに出エジプトの日「ニサンの月」だと思います。
ロシュ・ハッシャナの名前の由来
ヘブル語の元旦、ロシュ(רֹאשׁ)・ハッシャナ (הַשָּׁנָה) は、エゼキエル書40章1節の「その年の初め ロッシュ ハシャナ (הַשָּׁנָה רֹאשׁ) 」から来ているそうです。
エゼキエル 40 : 1
我々が捕囚になってから二十五年、都が破壊されてから十四年目、その年の初め (הַשָּׁנָה רֹאשׁ) の月の十日、まさにその日に、主の手がわたしに臨み、わたしをそこへ連れて行った。
新年を迎える最初の日没(第七月の第一日目)には、新年を知らせるための角笛(ラッパ)が吹き鳴らされます。(日本の除夜の鐘みたい)
その為、ラッパの祭り「ヨーム・テルーアー」(יוֹם תְּרוּעָה)とも呼ばれます。(歴史的には、恐らくこちらの方が古い呼び方でしょう)
ロシュ・ハッシャナ=ヨーム・テルーアー=ラッパの祭り=現代イスラエルの新年
「ロシュ・ハッシャナ」も「ヨーム・テルーアー」も名前は後付けでしょうが、第七月の第一日目を安息日とする事、ラッパ(角笛)を吹く事、集まって記念(礼拝)する事は、大昔に神様が命じられたこと(主の例祭)です。
レビ記 23:23~36
神様は、週の7日目を安息日で聖なる日とする様に命じられましたが、月の7番目「ティシュレーの月」も聖なる月とする様に命じられたのです。
ラッパの祭りで吹かれる角笛/ショーファール (שׁוֹפָר) は雄羊の角で作られたイスラエルの楽器です。
ショーファール(角笛)はamazonで買う事が出来ますよ。
聖書の時代ラッパ
神殿での礼拝で吹かれるラッパは、祭司だけが吹くことを許されました。
ラッパが吹かれるのは、礼拝や主の例祭、人々の招集、戦いの合図、などの時の他に
王様の就任の時にも吹かれたそうです。
ラッパの祭りは、イエス様が私達の王として再臨されるマタイ24章を、示唆する祭りだと思われます。
オジさんは、1コリント15と1テサロニケ4も終末と再臨の時の事が書かれていると解釈しています。
Jerusalem Shofar:: Inside the Old City テルーアー (תְּרוּעָה)
新共同訳では「出陣ラッパ」口語訳では「警報」新改訳では「短く吹き鳴らす」と訳される事も有ります。
多くの人に伝える為の『警報』や『出陣』の為のラッパなのですから、患難期前携挙説で言われる『一部の携挙される人だけに聞こえるラッパ』の預言的意味を持つラッパとは、少し印象が違う気がします。(その様に受け取ることも不可能では有りませんが...)
特に明記ない場合、聖書引用は新共同訳聖書からになります。
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