聖書のちょっとした知識を紹介するコーナー。
教会誕生の記念日と言われるペンテコステですが、今回は「聖霊降臨の記念日」と「春の収穫祭」と言った角度からご紹介します。
2020年のペンテコステは、5月31日の日曜日です。
イースターから50日目の日曜日(7週目の翌日)
キリスト教にとってペンテコステとは、新約聖書の『使徒言行録』2章に起った、イエス様の復活後 50日目に、集まって祈っていた信者達の上に、聖霊(神様)が降って来た出来事を記念する日です。
この日から、救いを受けた人の内には、もれなく聖霊(神様)が共に住まわれる様になりました。ですから聖霊の内住を記念する日と言っても良いでしょう。
この使徒言行録 2章の出来事は、イエス様が昇天する前に約束された使徒言行録 1章8節の実現で、この時に 聖霊と一緒に与えられた異言(外国語を理解、話せる賜物)を切っ掛けに、キリスト教は世界中に広がる事となりました。
あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。
そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。 使徒 1:8
天国の描写と言われる ヨハネによる福音書14章のイエス様の言葉も、実のところ聖霊降臨の約束だと思われます。
わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがたに言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。 わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです 。 ヨハネ14:1~3
聖書は救いを受ける私たちの事を、神の宮 神の住まいと表現していますので、この聖書箇所は、
「天の父にとって救われるべき人が沢山いる、その為に御子は十字架にかかるのです、それは聖霊としてあなたたちと共にいる為だ」
となり 文脈を見る限りこの箇所には、聖霊降臨後の聖霊 の内住と、父 子 聖霊 の三位一体が書かれていると思えます。
Image by Gerd Altmann from Pixabay
ペンテコステという呼び方は、ヘブライ語の「週」を表すシャブオット "שבועות"のギリシャ語訳 プェントマゼー"Εβδομάδες" と「50」を意味するギリシャ語 ペンティコスティー "πεντηκοστή" から来ている様です。
(シャブオット は週を表すシャヴーア "שבוע" の特殊な複数形。通常の複数形はシャヴーイーム "שבועים")
シャブオットは特別な週を意味するヘブライ語ですが、ユダヤ教において春に得られる最初の収穫に感謝する農業祭で、初穂の祭りの49日後から3日間祝われる祭日「7週の祭り」の事でもあります。
この祭りは、聖書に書かれている神様が命じられた主の例祭で、ユダヤ人中心のイエス様の弟子達はこの巡礼祭を、神様の命令を守って集まって礼拝していたのです。
(もともとキリスト教は、イエスをメシアと信じるユダヤ教の一派閥でした。)
あなたたちはこの安息日の翌日、すなわち、初穂を携え奉納物とする日から数え始め、満七週間を経る。 七週間を経た翌日まで、五十日を数えたならば、主に新穀の献げ物をささげる。
中略
あなたたちはこの日に集会を開きなさい。これはあなたたちの聖なる集会である。いかなる仕事もしてはならない。これはあなたたちがどこに住もうとも、代々にわたって守るべき不変の定めである。 レビ記23章 15~21
初穂の祭りから7週間後から3日間がシャブオットです。
(今年のシャブオット「7週の祭り」は5月28日(木)の日没から30日(土)の日没迄です。)
ユダヤ教で祝われる春の収穫の祭りシャブオットが、救われる魂の収穫『世界宣教』のスタートの日ペンテコステとは、いやはや神様のご計画のスケールの凄さ(時間的長さにも)に感動するおじさんです。
収穫を待つ人達の事を思いつつ、主が命じておられるペンテコステをお祝いしようと思うオジさんです。
皆様にも実り多き収穫の日が訪れます様に。
ペンテコステ ハレルヤ!
最後までお読み頂き有難う御座います。
合わせてお読み頂きたい過去の記事です。
イエス様がよみがえられた初穂の祭りの日
ペンテコステの日に降った聖霊
ペンテコステの日に与えられた異言とは
神様の壮大なご計画
※ 聖書引用は、特別明記していない場合は「新共同訳」を使用しています。
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